コンコン、と音楽室のドアをノックしてみても、中からは応答がない。
呼びつけといてなんなのよ・・・。
若干イラっとしながらも、ドアを開け中へ進む。
相変わらずの段ボールの山だけど、これってなにが入ってるんだろ。
そんなことを考えていると、昨日と同じくソファに足を組んで座る春市先生が目に入った。
「・・・・先生?」
確実に先生から見える位置に立っているのに、なんの反応もないので呼んでみる。
「え・・・寝て・・・・る?」
少し俯き加減で、前髪が目にかかって隠れるようになっているけれど、先生が寝てるのは分かった。
「・・・・・嘘でしょ。」
もう苦笑いしか出ないわっ。
ハーッと息をついて、とりあえずその辺の椅子を引っ張って来て座る。
帰ってしまおうかとも思ったけど、たぶん・・・いや、確実にいい事ないから。
「・・・・・ん・・・。」
そうしてケータイをいじりつつ20分ほど待っていると、先生が少し動いて目を覚ます。
「・・・おはようございます。」
若干ぼやけたような目であたしを見ているから、とりあえずそう声をかける。
「・・・・・・。
お前が来んの遅いから寝ちまったじゃねぇか。」
え、あたしのせいですか、それ!?

