こうなった珠樹はとことん仕切る。
「ちょっと、そこもうちょっと長くないとバランス取れないじゃんっ。
ほら、藤田!!ボーっとしてないで木材もらってきてっ。」
・・・・珠樹さん、怖いっす。
「杏ちゃん、杏ちゃん!!」
作業の手を止めて、ひきつり気味の笑顔でその光景を見ていると、ふと外から呼ばれた。
窓の側だったから聞こえたのだろう、外で柏木くんがぶんぶん手を振りながら駆けてくる。
「柏木くん。どうしたの。」
「いや、姿見えたから来てん。」
ニカっとはにかむように窓の外で笑う。
不覚にも、キュンとしてしまったのは秘密。
「杏ちゃん、看板係やったな。どないな感じ?」
「頭の悪いサボり魔どもがいなくなって4人だけどむしろそっちの方が進みが早いわ。」
「た、珠樹!!」
いつの間にいたのか、柏木くんの問いかけにキレまくってる珠樹が答える。
「た、珠ちゃんどないしてん!?めっさ怖いねんけど・・・。」
「ちょっとね・・・。」
目を真ん丸にして驚く柏木くんに苦笑いしか返せない。

