「はい、お疲れ。」
そう言って先生が差し出したのは、自販機で買ってきたであろう缶ジュース。
自分はブラックのコーヒーを大しておいしくもなさそうに飲んでいる。
「ありがとう、ございます・・・。」
時刻は午後4時半。
プリントを封筒に詰める作業は午前中に早々と終えて、本の整理を開始してから約4時間。
未だに積み上げられたままの本たちは、これでも減った方なのだ。
「あとどれくらいで終わりますかね・・。」
お昼を持参して食べてはいたが、さすがに4時間動きっぱなしだと疲れる上にお腹も減る。
それなのに、この作業は終わる気配がない。
「さあな。それ飲んだら再開すんぞ。」
さっさと飲み終えたらしい缶コーヒーをゴミ箱に捨てて、先生はうーんと伸びをする。
慌てて自分も買ってきてもらったジュースを飲みほして、同じように伸びる。
「・・腹見えてんぞ。」
クスッと笑いながら指を差されて、思わずお腹を押さえて赤くなる。
「冗談。」
真顔でそう言われて、さらに顔の熱さが増した。
・・・疲れたからってあたしで遊ぶの勘弁してほしい。

