土曜日。
英語科研究室。
目の前に積まれた大量のプリントと段ボールたち。
「おら、さっさと手動かせ。」
あたしの向かいで不機嫌に言う春市先生。
・・・・・・。
なんだ、この状況。
「なんでこんなこと・・・。」
「あ?お前が合格ライン超えてこなかったからだろ。」
自業自得だ、と言いたげな目を向けられて言い返せなくなる。
あんなに色っぽく“お仕置きだ”とか言われて若干ドキドキしたのに、そのあとに発せられた言葉に耳を疑わずにはいられなかった。
“週末、俺の手伝いよろしく。”
新任教師で1番後輩の春市先生は、他の先生方から雑用を任されることが多々あるそうで。
それを片付ける手伝いをしろ、と仰せつかったのだ。
「・・・この量、今日中に終わるんですか。」
「終わらせるんだよ。だからさっさと手動かせ。」
淡々と顔色一つ変えずに作業を進める先生に、ため息をつかずにはいられない。
あたしの目の前に積まれたプリントを、横に置いてある段ボールの中に入っている封筒に入れていくという事務作業だ。
なんでこんな仕事が、教師に回ってくるのか。
しかも、それをどうしてあたしがやらなきゃならないのか、と叫びだしたい。

