「聞いてんのか、お前。」
「え、あ、はい。もちろん。」
真面目な顔で話す先生にちょっとだけ見とれてしまった。
あたしの返答に小さくため息をついて、軽く髪をかきあげた先生にまた見とれてしまいそうになる。
「ちょっと来い。」
足を組んで、まるでこの世の王様のような雰囲気で呼ばれれば、逆らうわけには行かない。
ゆっくり寄って行けば、グッと腕を引かれて倒れこむ。
「ちょ・・。」
「合格ライン何点って言ったっけ?」
あたしの背中に腕を回して、耳元で意地悪い声で囁く。
「60点、です・・。」
「お前、何点だった?」
「・・・54点。」
分かってるくせに、あたしに言わせて楽しんでるな、この野郎。
あたしの答えに満足したように頷いたと思えば、クイッと顎を持ち上げられた。
「じゃ・・・お仕置き、だな・・・。」
妖しく微笑みを浮かべて、色っぽい声を出して囁かれた言葉は、あたしを固まらせる。
は・・・?
お仕置き、ってなんですか?
そんな約束、知りません・・・っ!!

