「・・来てんなら起こせよ。」
しばらくして、寝返りを打った拍子に目を覚ました先生が、あたしの姿を見つけるなり言う。
「疲れてたみたいだったから・・・。」
あんなに起こすなオーラ出しといて、よく言うわ、ほんと。
「テスト、出せ。」
寝起きでよくそんなハードなこと言えるもんですね、先生ったら。
寝覚めはいい方じゃない先生が、若干不機嫌ながらも手を出す。
そこに恐る恐る返ってきたばかりのテストを乗せれば、黙って先生は見つめる。
採点は他の英語教員がしたみたいで、先生が把握してるのはきっと点数だけ。
だから、今は内容を見てるんだろう。
「・・・・・ハァ・・。」
無表情で見ていたと思えば、テストを机に置いたと同時にため息を漏らす。
どんな嫌味を言われるのだろうとびくびくしながらそっと視線をあげれば、射るような視線とぶつかる。
「お前さ・・なんでこんなとこミスってるわけ。」
トントンと指でテストを叩いて指示する。
「・・・・すいません。」
「せっかく分かってんのに、スペルミスったらなんも意味ねぇだろ。それとここ。俺の話ちゃんと聞いてたらこれだけは選ばねぇだろ。」
言い方は荒っぽいけど、ちゃんと教えてくれるからちょっとだけ拍子抜け。
もっと罵倒されるかと思ったのに。
・・あたしの中で先生のイメージ、どんどん変わってる気がする。

