ヴーヴーヴー
テスト返却もすべて終わり、みんなさまざまな表情を浮かべたまま迎えた放課後。
これから夏休みに突入するから、大半は解放感に浸って喜んでるけど。
そんな中、あたしはこの上ないくらいに沈んでいる。
とりあえず、この結果をどう報告しようか。
そう悩んでるとき、ケータイが震えるのが分かった。
直感で、相手は春市先生だと確信。
躊躇いつつケータイを開けば、直感は当たるもんだと感心した。
『英語科研究室』
相も変わらず無愛想なメールを読んで、大きくため息をつく。
・・・人を呼び出すのにこんな素っ気ないメールって失礼極まりなくないですか。
仕方なく荷物を全部持って、思い足を引きずって研究室へ向かう。
補習日以降、先生と顔を合わせることはほとんどなく、気を使ってなのか呼び出しもなかったし。
あたしの気持ちとは裏腹に、時間はあっという間に過ぎてしまう。
目の前に英語科研究室のプレートが見えたけど、なぜかいつも閉まってる扉が開いている。
そっと覗けば、窓も開けっ放しになっている。
頭にはてなを浮かべながら中に進めば、ソファに横たわって腕で目元を隠したまま眠っている先生がいた。
・・・この数分でよく寝れんな。

