とりあえず職員室へ直行してみる。
副担だからって教室には居なかったんだよね。
チラッと覗いてみれば、姿は見えなくても春市先生の居場所は分かった。
なぜって・・・・・・
「あーあ。職員室まで押しかけるかね。」
「ほんとね。」
いろんな靴の色の女子たちが群がってるから。
「これさ、とても入りにくい雰囲気だよね。」
「っていうか・・・・・・。先生出てくるの待ってたほうが確実じゃない?」
珠樹のまともな意見を採用することにして、しばし職員室前で待機。
「・・・・・・珠ちゃん。」
「うん?」
「次から次へと女の子が入って行くよ。」
「ほんとだね。」
これじゃ、いつまでたってもあたしは春市先生にたどり着けないんじゃないでしょうか。
「いや、でも入ってく分だけ出てくから。そのうち終わるでしょ。」
それまで待とう、となんとものんびり構えている珠樹なのでした。

