君との距離、一万光年

私が踏んだのは、どうやら小枝でもない、鍵のようだ。



家の鍵だったら、きっとさがしている人は困っているはず。



でも交番とかに届けた方がいいんだけど、この近くに交番なんて、ない。



一番いいのは目印になる場所に置いておくといいんだよね?

だから、私は今にも頭に当たりそうな木に引っかけた。


「これで…いいよね?」




この鍵が無事に持ち主に渡るようにお願いして家に帰った。