君との距離、一万光年

そして放課後。


やりたくない事に限って時間は早く進む。



「じゃあ、頑張りなよ!バイバイ桜!」



「うん、また明日ね。」




アイスの事は諦めて、投票の仕分け作業に集中するしかない。



生徒会室にて、選挙管理委員が全校分の投票用紙を分類していくという単純な作業なんだけど、これがまた長い。


しかも、今回集まった人数、わずか6人。


「補習や忘れて帰った人もいるけど、明日発表だから終わるまで帰れないよ!」
そんな…。アイスよりも悲惨だよ…。

「……じゃあ、1年生は自分の学年の分、よろしくね。」


「はい。」