別に楽しくなんかない、むしろなんだか寂しいくらいだ。 私はギュッと唇を噛み締めた。 ーーはやく、会いたいーー そんな言葉が唐突に頭を過る。 なんでそんなことを思うのか、なにがあったのか、私はどこからきたのか。 ここがどこなのかさえ、わからない。 覚えているのは 自分の名前と、私の名前を笑顔で呼ぶ男の子だけ。