告白を心に決めた日。







私は海を下駄箱で待ち伏せした。



「ちょっと話がある」とか言って待ち合わせしたら話の内容がわかってしまう。





だから……。







「……ち、千春…っ?」




「海……!」






海は少し戸惑ったような表情をする。



そして右腕で目元をこする。







…あれ?





海……もしかして、泣いてた?!






「…海、ごめんね」






海が泣くなんて、あり得ない。




余程の事があったのだろう、と考えるとおそらく私のせいだろう。








「私………好きなのに、つき離した」




「何の話」






海は冷静を保とうとしている様だが、焦っているのか戸惑っているのか手が滑ったりしている。






「告白…してくれたでしょ?あれから…考えたんだけど……」







心臓がドクドクと激しく波打つ。













「やっぱり私、海が好き」