〜千春〜






帰る直前。




いや、みんな帰った後。







私は海を呼び止めた。





話という程でもないが、海が私を心配して男の友達減ってるの……私、気付いてるから。






でも…。








「俺っ……千春の事好きなのに……っ!心配しねぇ訳ねぇだろっ?!」








沈黙。





夢だと思った。







私が海と距離を置いたのは、海と私の関係を考えるため。







私は、海の事どう思ってるのか。







考えてた最中にこれだよ。










「………ありがとう。でも……返事、今はできない」






その時、私泣いてた。





何でかはわからないけど…。









私は気付いたら歩いていた。





もうこの場に立っていられないよ。







その日はそのまま家に帰った。