「俺……千春に言われたから…助けるのをやめたけど……我慢できなかった」




「……あり…がと………」





私の目からは涙が垂れてきた。



また…海がそばにいてくれる。





最近、涙腺が緩くて困る。


毎日泣いてるような気がする。





「千春………俺」



海が何か言おうとしたが、時計を見るとそれどころじゃない。




「遅刻するっ!行くよ、海!」



「お、おう…」




零れ落ちていた涙はすぐおさまり、笑って登校する事ができた。



すると、海は残念そうな顔をして私についてきた。





そして、海が助けてくれる日々が再スタートした。