〜達磨〜





俺の初恋相手の笑顔は、あの時のままかわいかった。



ますますかわいくなった気もする。


けど、また千春はいじめを受ける事になる。




……俺のせいで。



登校すると立ち尽くす千春の姿と、落書きだらけの千春の机があった。




それが俺のせいだってわかった時、どうしていいかわかんなかった。



俺は怒りを鎮める事が出来ず、ついにそいつの襟を掴み睨んでいた。



今にも殴りかかりそうだった。







でも千春がとめてくれた。





ごめんな、千春。




千春が苦しんでるのは何より辛いから。









俺の初恋は、3年経っても続いていた。