落とした消しゴム

「保健室…?」


いつの間に眠っていたのやら、私はベッドに寝ていた。



起き上がると授業を投げ出して来てくれた海の姿があった。





「あぁ、手の傷が思ったより深いらしいぜ」


「そっ…か」





なんで私っていじめられるんだろう。


いじめられた挙句、海に保健室へ連れて行ってもらっちゃって…。




海に迷惑かけたかな。







「ごめんね…」



「何が?」




「保健室まで連れて来てもらっちゃって…、授業も休んでるんでしょ?すごい迷惑かけて…」



すると、海は笑顔になった。




「全然迷惑なんかじゃないぜ」



その笑顔が、頼もしかった。


私は目の前の事でいっぱいいっぱいなのだ。
でも海は違う。




私の事を心配してくれてる。



自然と涙が零れた。





「どっ、どうした?!どっか痛いか?!」



「ううん……違う…っ」





海が心配して私に顔を近づける。







「海が優しいから……嬉しい」