落とした消しゴム

優しくて、カッコよくて、理想の男の子だったのに。




何で今はこんなチャラい人なのーーーー?!?!





次の日、学校に行くと机に落書きされていた。



「ばーか」



という言葉と共に消しゴムが私の背中にバシッと当たった。


これ……!


何で私のっ……?!




それは、海に拾ってもらった大切な消しゴム。


鉛筆でぶっ刺した跡が幾つもある。




何で……私、ポケットに…っ!



ポケットを手で探るも、消しゴムはなかった。


どうして……っ!




ガラガラガラッーー。


「ちょっ、おまっ、なっ?!」



たった今登校してきた海が、私の机を見て混乱する。



「お前ら……っ!!自分が何したか解ってんのかっ?!」




海は女子達に叫んだ。


もうやめて。



私がまたいじめられる。





海は巻き込みたくないから…。




「だって、佐倉が達磨くんと仲良くするからでしょ。佐倉が悪いのよ」



一人の女子、森田 彩絵が海に言う。



すると海の怒りは頂上に達した。





「お前……っ!!」



海は彩絵の襟を掴み思い切り睨んだ。


「やめて、海っ!」




「千春…?」



「もう、やめて……」




私はヘナヘナとしゃがみ込んだ。