道なき恋


メールと電話では、

テンションがあまりにも違い過ぎる。

「家から? 」

公園のベンチでビールを

飲みながら聞いた。

「うん。

家だよ。

まだ旦那は、

帰っては来ないから大丈夫。

まー君は、

今はどこにいるの?」

「癒やしスポットですわ。」

璃子風に答えた。

「良いよね。 癒やしスポット!」

1時間ぐらいは、

話していただろうか、

電池切れの警告音が聞こえる。

「あ!

携帯の電池が無くなりそうだ!

切れるかもしれない。」

焦って璃子に伝えると

「うん。 ぢゃ、

今のうちに………」

しばらくの沈黙が

何を意味しているのか

私には分からないが

「うん! また、あし………」

結局、

また携帯の電池切れまで

話しをしていて帰りが遅くなった。