「優ちゃんお待たせ!」
家の外で壁に寄りかかってる優ちゃんに言う。
「……」
優ちゃんが、黙ったまま私をじっと見つめる。
やっぱりこの服似合わないのかな…
髪の毛も少しだけ巻いてみた。
「…優ちゃん?」
「その服…「変よね⁈ 私もそう思った!ちょっと待ってて、着替えてくる!」」
「…ひゃっ」
家の中に戻ろうとしたら
優ちゃんに腕を掴まれた。
「その方がいい。…か、可愛い」
ドキッ
心臓がバクバクなってます…
優ちゃんを見上げると、
…耳まで真っ赤にして、そっぽをむいてる。
こんな優ちゃん初めてみたかも。
こんな風に可愛いって言われたのも初めてかも。
「大丈夫? 顔真っ赤だけど…」
熱でも出てるかもしれないからきいてみる。
「真っ赤じゃねぇし、バーか」
…いやいや
どう見ても赤いよ…
で、結局この服で行くことになった。
今日はいつもよりあたたかくて、晴れてる。
バスに乗り、遊園地へ向かった。
