「あぁ……」
真昼には何を言いたいかがよくわかった。
あれでしょ?
「わたしが裕太くん好きなの知ってるよね?」
ほら、やっぱり。
女子ってここが怖い。
「うん、知ってる。今日手紙ももらった。」
「今日、渡してくれるのかな?」
「……そのつもり。」
ホントは、一生渡したくないけど。
「だからさ、こう…さっきね、裕太に……」
「ねぇ、真昼ちゃん。」
ユカが、強めに言葉を発した。
「……うん?」
真昼も、笑顔を作る。
「裕太くんがさ、女子に評判いいの知ってるよね。」
知ってるもなにも。
「それでもね、端から見ると…真昼ちゃんだけ、特別なんじゃないかって、よくみんな言ってるんだよね。」
ユカの視線が冷たくなった。

