────……翌日。 「うわっ、今度は俺が1人か。」 朝、学校の校庭のフェンスに貼り出された掲示物を見て、裕太は呟いた。 「いいじゃん、1年のときは俺1人だったし。」 そう言ったのは恵である。 「今年は恵と一緒かー」 これは隼人だ。 「隼人は2年連続で誰かと一緒か。」 「ああ、そうだね。」 「でもゆうちんは友達多いだろ?」 「…恵。昨日のまた蒸し返す気か。」 裕太に睨まれ、恵はへらりと笑った。 「いや、いいなぁと思っただけ。これからはゆうちんと呼ぶことにした。」 「やめろ!」