「っ!お前らなぁっ…!」
「まあまあ、ゆうちん、起こるなよ。俺もギター馬鹿って言われたし。」
なだめに入ったのは隼人である。
すると裕太は、焦ったような顔になった。
「初対面の人がいる時にその呼び方はやめろって…」
「ゆうちんって呼ばれてんの?かわいいねぇ。」
そう言ったのはギターを背負っている人の1人だ。
「それはっ…!だからやめろって言ったじゃん!」
「…あー、ごめんね?ゆうちん。」
「笑いながら言うな!あとわざとだろ!」
「じゃあ兄ちゃん、そろそろ帰るわ。ほら行くよ、ゆうちん。」
「!恵、お前まで…!」
裕太が半ば引きずられるようにして帰ったのを、大学生+遥は笑って見送った。

