「わーるどって入れたい!」



「crazyとか!」



「むしろドイツ語とか。」



「3人で一気にしゃべるな。」



恵が顔をしかめた。




「真昼と裕太の合わせると、…world crazy?」



隼人が首をかしげた。



そこで、裕太が身を乗り出す。




「違うよ、違う。“crazy world”だろ!バンド名は、crazy world!!」



指を突き立て、満足気に笑う。




真昼が感嘆の声を漏らした。



「crazy world!狂った世界か、いいねぇカッコイイ!」



そんな真昼を見て、隼人がクスリと笑う。



「真昼が言うとかっこいいね。」



「よし、んじゃ決まりってことで!」




恵が上げた手に、みんなが群がった。