「んー…でも、ボカロは413とジャンルかぶりなんだよねぇ。」
真昼が指差したのは2枚目の下のほうだ。
つまりは、最近やり始めたのである。
「ってなると邦楽しかなくなるから、全ジャンル入れない?」
やっと笑いが収まったらしい恵の提案に、結局は全員が頷いた。
「最終審査って何曲だっけ?」
裕太は紙をペラペラとめくりながら呟く。
「ああこれは、曲数じゃなくて時間なんだよ。ちなみに今回は5分。」
恵はいつも通りである。
「なるほど……じゃあ3曲くらいできるね?」
隼人がニコリと笑った。
「じゃあ次は、ジャンル順でも決める?わたしはボカロが最初がいいと思うんだけど。」
「ああなるほど……でもさ、ボカロ知らない人は盛り上がんないよね?」
「恵のほうが一理ある、って感じかなぁ…となると邦楽か。」
裕太はまた紙をめくった。

