「…いや、暇なときに恵と2人でやってたんだよ。」
「あぁでも、コメントは裕太率が高いから。」
恵が呆れたように呟いた通り、コメントは大体ギターについて書かれていた。
「これ…私情バリバリだね。」
隼人が気まずそうに、でも笑いを含みながら呟いた。
それを見て、真昼もクスリと笑う。
「ホントだ。まぁ、曲選びのときは無視しよっか。」
「あ、おい!それはヒデェよ、これめっちゃ時間かかって…」
「んでさ、どうするよ?」
恵が至って平然とした顔で、身を乗り出した。
だが実際には、笑いを堪えきれていない様子だった。
「っ…!めーぐーむー!」
「あー、はいはい。ごめんね裕太ー。」
そう言っている恵はへらへらとしていて、全く謝っている雰囲気ではない。
「ほらほらゆうちん、落ち着いてー」
こうやってへらりと隼人が加われば、もう、最後まで行くしかないわけで。

