それには真昼も、笑顔で返さないわけにはいかない。
「うん、頑張らせていただきますねー。もちろん、そちらも、ね。」
真昼の笑顔は笑顔ではなかった。
「あー…うん、頑張るわー。じゃ、」
「ん、じゃねー」
そこに居合わせた人には、2人の間に火花が見えただろう。
「あれって413の人だよね?」
真昼が戻ってくると、すかさず隼人が訊いた。
「あぁ、うん。ボーカルの人。」
「随分……仲いいみたいだったけど。」
裕太は平然を装いながら、恐る恐る訊いた。
楽しそうに真昼が笑っていると、つい疑ってしまう。
「そうかな?ちょっとは喋るけど……それだけだし?」
真昼の態度はいつもと変わらず、だ。
裕太は内心、胸を撫で下ろす。

