「真昼ちゃーん!」 4人で他愛もない会話をしていると、ドアの側で女子が真昼を呼んだ。 「ちょっと行ってくるね、」 真昼はそう呟いて、駆け足でそこに向かった。 「あ、梶谷!」 教室には入らないで律儀にドアより1歩下がって待っていたのは、 例の──…さっきまで話題に出ていた413の、ボーカルの男子だった。