すると裕太は、へらりと笑った。
「恵と隼人、掃除当番だったから。」
ああ、だから。
「…じゃあわたし、更衣室行ってくるから。」
さっきのもあり、うまく裕太の目を見れない。
「あぁ…うん。いってらっしゃい。」
裕太をここに残したらユカが出てくるんじゃないかと思ったけど、
裕太が歩き出したので、今度こそ真昼も更衣室に向かった。
更衣室で部活をする人たちと少ししゃべりながら、スカートの下にジャージを履く。
さっきのことは、あとでよく考えよう。
そして真昼は、カバンの中に入ったラブレターを、無視できずにいた。
そしてそのまま、駐輪場へ向かった。

