───……
「恵!隼人!」
あれから数時間後。
始業式だったということもあって、
一区切りがついて裕太が勢いよくドアを開けた時にはもう帰る人が廊下に溢れていた。
恵と隼人は、どうやら前後の席になったらしい。
勢いよく開いたドアに集まる視線と、裕太を見つけて集まる人。
「ゆうちんじゃん!久しぶりだなぁ!」
「うわあ、裕太くんだ!覚えてる?」
そんな言葉が飛び交った。
「おー、みんな久しぶりー!あのさ、悪いんだけど、恵と隼人呼んでくんない?」
裕太がそう言うと、そこにいた人が一斉に2人を見た。
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