「花菜ちん、荷物はあれだけ?」
「えっと…あと着物をちょっと運ぼうかと思ってて…。でも、数が多いからどうしようかと…」
「好きなだけ運ぶと良い。まぁ、一生この家に帰って来れない訳じゃない。気に入っているものを持っていけば良い」
「分かりました」
奏大に言われて花菜はたくさんある着物の中から5着ほど選んだ。
「花菜ちんこれで最後かな?」
「はい。…あっ!」
「どうしたの?」
花菜はベッドに駆け寄ると、ぬいぐるみを抱き上げた。
「奏大さん、この子も持っていって良いですか?」
「「「!」」」
「…好きにすると良い」
「良かった」
花菜はイルカのぬいぐるみをぎゅっと抱き締めた。
そんな花菜の行動に、3人は微笑んでいた。

