「ま、奏大が仕事中で繋がらないときは俺の携帯に連絡してこい」
「創、ずりー!ねぇねぇ、花菜ちん。後で俺とも連絡先交換してね」
「…はい」
「……それより、その匂い」
今まで黙っていた奏大が口を開いた。
しかし、花菜には奏大が意図している意味が理解できず、クレッションマークを浮かべていた。
「微かに香水の匂いがする。朝はしなかったが、学校で付けたのか?しかも、その香水は男物だ」
「いえ、私は…」
「相変わらず、匂いに敏感だな。その分だと何の香水かも分かってるんだろう?」
「あぁ」
「ちなみに、花菜は香水は付けない。しかも男物の香水となると、余程密着しないと匂いは移らない」
「……何が言いたい」
「俺、その香水の匂いの持ち主、誰か知ってるぞ?」
「…あっ!」
「花菜もわかった?」
「うん。きっとりっくんの香水だ」
「りっくん?」
奏大は花菜の発言を聞いて、眉間に皺を寄せていた。
そんな奏大の表情に、前に座っている創や淳平は笑いそうになるのを堪えていた。

