楽しい時間というのは本当にあっという間で、もう既に放課後となっていた。 「花菜、この後はどうするの?」 「迎えに来てくれるって言ってたんだけど……あっ!」 「ど、どうしたの?」 花菜が急に大きな声で叫びだし、穂波だけでなく、まだ教室に残っていたクラスメートも驚いていた。 「どうしよう…。私、電話番号どころか、連絡先知らない」 「はぁ!?」 「聞くの忘れてた」 「何それ…」 穂波は花菜の発言に呆れていた。 それと同時に、花菜の婚約者の事が心配になった。