お昼休みの屋上。
花菜は昨日の出来事を穂波に話した。
最初は驚きを見せていた穂波も、徐々に落ち着き、真剣に話を聞いていた。
「結婚かぁ~…」
「ビックリだよね。私自身凄い驚いてるもん。それに会ったその日に同棲生活だもん」
「何か凄いね。相手の人はどんな人なの?」
「創くんの…あっ、お兄ちゃんの職場の人なの。あっ、でも、元はお友達みたい」
「政略結婚ってこと?まぁ、この学校に通ってれば、この年で結婚するって子は何人もいるけど、まさか身近で起こるとは…。どう?その人とはやっていけそうなの?」
「無表情で何を考えているのか読みづらい人だけど、ふとした瞬間に優しい表情や笑った顔を見せてくれるの。だから頑張れそうだよ」
花菜のその表情を見て、穂波は少し安心していた。
だからそれ以上、深く追求しなかった。
それが後に花菜にとって辛い出来事に巻き込まれるとは、誰もが想像しなかった。
そして、花菜の運命のカウントダウンが動き出そうとしているとは、わかるはずもなかった。

