それから朝食を食べ、2人は迎えにきた奏大の車に乗って学校へ出発した。
車の中では終始無言で、仕事の資料を見ていた奏大。
花菜は気まずくて、何とかこの雰囲気から逃れようと、窓の外をぼーっと眺めていた。
すると、そんな花菜の様子に気付いた奏大の運転手が花菜に話し掛けた。
「どうかされましたか?」
「えっ?」
「ご気分でも悪いのかと思いまして…」
「いえ…大丈夫です」
「そうですか。それならい…」
「安藤」
「はいはい。てかさー、お前そんなんじゃ…」
「淳平」
「はいはい」
「?」
花菜は2人のやり取りを聞いて、ただの運転手という関係ではないのではないかという疑問を抱いた。

