親子の前から離れると、今まで黙っていた花菜が口を開いた。
「ねぇ、奏くん。奏くんも創くんも、あんな事言っちゃって大丈夫なの?」
「あぁ…」
「花菜を侮辱したんだから、当然の報いだ」
「創…」
「あぁ、悪い。つい…」
「…シスコン」
奏大の言葉に、創は苦笑いをしていた。
するとそこへ、律達が近付いてきた。
「兄貴」
「律…」
「うちもあそこからは手を引く。なぁ、良いだろ?親父、お袋」
「えぇ、問題ないわ。貴方は次期家元なんですから」
「あそこの洋菓子が使えなくなるのは残念だが、仕方がないだろう」
「それより、花菜。その着物素敵ね」
「ママ、ありがとう。奏くんからのプレゼントなの」
「あらまぁ!良いデザインね。ねぇ、貴方?」
「あぁ…」
両親に褒められた花菜は、嬉しそうに微笑んでいた。
すると、今まで黙っていたあかねが口を開いた。

