そして、奏大が落ち着くと真剣な表情で花菜の事を見た。









「……なぁ、花菜……」

「何?」

「今年の夏は色々大変だからな」

「…何で?」

「来週の土曜日に、西條グループのパーティーがある。そこでお前のお披露目がある」

「パーティー…」

「そんなに緊張しなくて大丈夫だ。俺の側には常に秘書である創もいるからな」

「あっ…そっか…」

「その後は、花菜の誕生日には予定通り、入籍をする」

「…本当に?」

「あぁ…」








花菜は奏大に抱きついた。
そんな花菜の頭を奏大は愛しそうに撫でていた。