「何で?奏くんずっと一緒にいてくれるって言ったのに何で?花菜と結婚するって言ったのに何で?」
「花菜…俺は花菜との約束を破るつもりはない。2年…花菜が8才になったら、日本に戻ってくる。すぐ会える。だから…」
「やだ…花菜はずっと奏くんと一緒にいるのっ」
「…俺がお前を好きな気持ちは変わらない。花菜が16才になったら結婚するっていう気持ちもずっと変わらない。だから、信じて?」
「ヤダヤダ…」
「おい…奏大。そろそろ…」
「あぁ…分かってる。……花菜、ごめんな。すぐ帰ってくるから…」
「ヤダヤダっ!創くんも奏くんも、淳くんも嘘つき。皆、大っ嫌い!!」
「花菜…っ!」
あっ…倒れちゃった。
「花菜っ…花菜っ…」
「おい…奏大。そろそろ行かないと時間が…」
「分かってる。分かってるけど…このままの状況で花菜と離れるわけにはいかない…。飛行機の時間を遅らせる」
「お前、何言ってるんだよ!?」
「それほど俺にとっては、花菜が大切なんだよ」
「奏大…」
「おい、創。親父に連絡したら、早く病院に連れてこいってさ」
「分かった…」

