だって、あのお見合いより前に奏くんと会っているはずなのに、私は全然覚えてなかった。 名前を聞いても、全く思い出さなかった。 それは安藤さん…ううん、淳くんの事も覚えていなかった。 それはどうして? 私が覚えている限り、創くんは友達を家に連れてきたことがない。 何で記憶がないんだろう。 私は思い出したい。 だって、あんなにも小さい頃の私は奏くんの事が大好きで、そんな人が私の旦那様になるんだもの。 奏くんとの思い出をちゃんと共有したい。