「花菜、そろそろ帰ろう」
「創くん、やだ…。まだイルカさん見ていたい」
「そろそろ帰らないと、花菜ちんのお母さんやお父さんが心配するだろう?」
「やっ!イルカさんの所にいたい!◇◇くん嫌い」
「花菜ちん…。なぁ、○○。何とか言ってやれよ」
「花菜…。イルカ連れて帰ろうか」
「えっ?」
「○○っ!何言ってるんだよ!?」
「なぁ、花菜。本物のイルカは連れて帰れないけど、イルカのぬいぐるみ買ってやるから今日は帰ろう。律も疲れて寝ちゃってるし、お前も疲れただろう?」
「……」
「それに、また来れば良いだろう?」
「…また一緒に来てくれる?」
「あぁ」
「じゃぁ、今日は帰る」
「よし!じゃぁ、花菜ちんのぬいぐるみを買って帰ろうか」
あのイルカ、私が持っているぬいぐるみと一緒だ…。
これって夢じゃなくて、現実なの?

