病院に着くと、診察室前の椅子に力なく座り込む律の姿があった。 「律先輩…。花菜は?」 「まだ診察室の中だ」 「ねぇ、律。花菜…大丈夫よね」 「わかんねー…」 4人の周りに重たい空気が流れ始めた。 それから誰も一言も喋らなくなってしまった。 すると、廊下をドタバタと走る足音が聞こえてきた。