sweet memory








「あら、どこのお子様かと思ったら、貴女だったの」

「……」

「奇遇ね。またこんな所で会うだなんて」








そう。
花菜にぶつかってきたのは、あの女性だったのだ。
きっと花菜に気付いてわざとぶつかってきたのだろう。
お店に入ったときに感じた鋭い視線も、きっと彼女だったのだろうと、花菜は予想した。