sweet memory






次の日。



今日から6月に入り衣替えとなった為、制服は夏服になっていた。
初めての夏服に、花菜は喜んでいた。
そんな花菜の事を奏大は、表情は分かりにくいものの、微笑んでいたのを花菜は見逃さなかった。




そして、今日から仕事が忙しくなると言っていた奏大であったが、いつも通り花菜の事を学校まで送り届けた。
奏大の話では、忙しくなっても朝の出勤時間は普段と変わらない為、いつも通り一緒に出掛けられると言われ、花菜はとても喜んだ。



これからすれ違いの生活が始まろうとしている中で、朝の時間を一緒に過ごせる事はとても貴重な時間となる。
最初は不安を感じていた花菜だったが、少し安心する事ができ、ほっと一息ついた。








「奏大さん、行ってきます」

「あぁ」

「お仕事頑張って下さいね」

「あぁ。帰りはいつも通り淳平を呼んだら良い」

「わかりました」

「じゃぁ、花菜ちん。いつもの時間に来るから、もし都合が悪くなったら電話してね~」

「はい」








そう言うと花菜はドアを閉め、学校の校門を潜った。