「まぁ、無理もないわよ。律はあれでも次期家元でしょ?アイツの周りに群がる女共はヤツの家元っていうブランドにしか興味ないんだもん。冷酷にだってなるわ。創くんだってそうよ?興味のない物に対しては男だろうが女だろうがバッサリよ」

「えぇーっ!」

「ねぇ、花菜。貴女は自分の目で見たままの創くんや律を信じる?それとも、噂や他の子に接してる2人を信じる?」

「私は…いつも私に接してくれる2人のことを信じる。だって、私には優しいお兄ちゃんだもん。…だめ、かな?」

「そうね、それでいいと思うわ。私が妬くくらい、あの2人はシスコンなんですもの。花菜に接してる時の姿を信じてあげて」

「うん」

「それから、律の妹ってこと広めた方が良いと思うの。じゃないと、きっといつか花菜が怪我するわ」

「わかった。気を付ける」

「じゃぁ、帰りましょう。ちょっと寄り道したいんだけど、いいかしら?」

「でも、りっくんと…」

「それなら大丈夫。律には前もって了承もらってるし、アイツも行くって」

「じゃぁ、行く。あかねちゃんと久しぶりに遊びたいし」

「うふふ。じゃぁ、律も待ってるし、行きましょう」





そういうと花菜とあかねは学校を出て、律との待ち合わせ場所に急いだ。
合流した3人は、ゲームセンターに行き、プリクラを撮った。
その画像を創に送り、焼きもち妬かせたのはいうまでもない。
そして、その画像が創や律の携帯の待ち受け画像になったのであった。