sweet memory







自宅に戻ると、殆どの荷物を奏大が持ち、花菜はあまり持たせてもらえなかった。
というのも、普段から奏大は花菜に買った荷物を持たせることはせず、全て自分が持つと決め込んでいるようだ。




今日のように、荷物が大量にある時には、花菜が持つこともあるかもしれないが、基本的には軽い物しか持たせない。
奏大なりの配慮が伺え、花菜はその行為を喜んで、思いっきり甘えていた。








「奏大さん、たくさん荷物を持ってくれてありがとうございました」

「いや、これくらいどうってことない」

「荷物はここに置いておいてください。後で片付けておきます」

「あぁ…。…なぁ、花菜」

「!!」

「…どうした、そんなに驚いた顔をして…」

「だ、だって…今…名前…」

「?」








花菜はあまりに驚きを隠せず、上手く言葉が出てこなかった。
そんな花菜の様子に、奏大は不思議そうに首を傾げていた。