席に戻ると、奏大が眉間に皺を寄せて座っていた。 「奏大さん、お待たせしました」 「…あぁ、遅かったな」 「あっ、すみませんでした。お化粧直しをしていたので、少し時間が掛かっちゃったみたいです」 花菜はトイレでの出来事を奏大に悟られないように、明るく振る舞った。 「もう少し帰ってくるのが遅かったら見に行くところだった」 「えっ!?」 「…心配だったからな」 「すみません…」 「いや、待たされるのも悪くない。さて、買い物の続きをするか」 「はい!」 そう言うと、2人はレストランを出た。