「私は絶対認めない。貴女から奏大くんの事を取り返して見せるわ。精々、今の生活を楽しんでおくのね」
「そんなっ…!」
「大体、貴女みたいなガキ、奏大くんが本気になるわけないじゃない。奏大くんみたいな素敵な男には、私みたいな女じゃないと釣り合わないわ」
「っ……」
「まっ、1ヶ月後には奏大くんは私の物になってるから、精々心の準備をして待っておくのね」
そう言うと、その女性はその場から立ち去った。
花菜は力が抜けたようにその場に座り込み、そのま膝を抱えるように顔を隠した。
どのくらいの時間が経ったのだろうか。
時間的には短かったのかもしれないが、花菜には長い時間その場に座っていたように感じた。
流石にこのままこの場所にいるわけにもいかないと判断した花菜は、立ち上がって鏡を見ると、両頬を叩き気合いを入れた。

