花菜は手を洗い、顔を上げると、鏡越しに先程の女性と目が合った。
先程の女性は、ドアに寄り掛かって腕を組み、花菜の事を睨み付けていた。
その姿を見た花菜は、何だか怖くなってしまった。
「あっ…」
「貴女、一体何なの?奏大くんは婚約者って言ってたけど、違うわよね?」
「それは…間違いないです」
「まさかこの私がこんなちんちくりんに負けるだなんて信じられない。貴女、一体どんな手を使ったのよ!」
「……」
花菜は何も言い返す事が出来ず、ただその場に立っている事しか出来なかった。
そんな花菜の様子を見たその女性は、益々ヒートアップするばかりであった。

