「沙奈?大丈夫?」

「ハァッハァッ……」

息がうまく出来ない。

視界がモヤモヤしてる。

バタッ…

「キャー!!!沙奈!!」

私は倒れた。

気づいたときには保健室に居た。

「あら、気づいた?貧血ではないし…

なにか嫌なことでもあった?」

「……いえ.…」

ホントは嘘。カズに何かあったみたいで

嫌だった。

「あ、そうそう。美原君があなたを

連れて来たのよ。他の生徒に聞いたんだけど、付き合ってるんですって?」

「……別れました…」

「…じゃあ嫌なことって…」

「違います。落ち着いて来たので

教室に戻ります」

「そう?じゃあこの紙、先生に渡しといて」

「……はい」

なんの紙なのか分からなかったが、

私は後で知ることになる。