恋なんてしなきゃ良かった

この日はよく眠れた。

-----次の日-----

「おはよー」「あ!沙奈!!

ちょっと!」

「もー朝からなに?」

「美原が……沙奈と別れたって……」

「…そうだけど?」

私はわざと明るく笑って見せた。

「……さ…な…?」

「なぁに?」

「………どうして……どうして笑って

いられるの……?」

「なんで?いつまでも引きずって

られないじゃん」

「………沙奈はバカだよ…」

「え…?」

「…………美原は…美原はあんなに

沙奈を好きだったのに…。

指輪…買ってたのに…」

「………え?」

私は耳を疑った。

「ゆ……びわ…?」

「美原は高校卒業したら沙奈に

プロポーズするって……張り切ってた

のに…!!」

「………でも昨日でそのことは崩れた

と思うよ」

「なんで?」「…だって美原は私の

お姉ちゃんを好きになったんだから」

「………違う……違うよ」

「何が違うの?」「美原は沙奈の

お姉ちゃんのこと、知ってたよ…」

「え…」