恋なんてしなきゃ良かった

「………如月?」「え…?」

そこに立っていたのは、美原だった。

「は?なんでそんなとこいんの?」

私はここまでのいきさつを全て話した。

「美原はなんでこんなとこに居んの?」

「ん?泰斗と優待ってんの」

「へぇー。あのさ…」「ん?」

「夏休みに私のおばあちゃんの別荘に

行くんだけど、泰斗と美原もこない?」

思い切って聞いてみる。美原はこない

と思う。だって…「……行こうかな」

「え、野球は!?」「は?誘ったの

そっちだろ?」「そうだけど…」

私が美原が断ると思った理由は美原が

野球を習っているからだった。

それに部活もあるし…。